1年に1回やってくる秋分の日。9月の祝日の1つですよね。昼と夜の長さが一緒になる日てというのは知っていて、冬に近付いていくんだなとは思うけど、それ以上は知らないという人のために秋分の日の由来や海外の秋分の日について紹介します。
秋分の日の起源や由来は?
秋分の日が祝日と制定されたのは、1946年の国民の祝日に関する法律が制定された日からです。
秋分の日は、先祖を敬って亡くなった人々を想う日とされました。
亡くなった人々を想う日なのは、お彼岸に関係します。
戦前、秋分の日は歴代の天皇や皇族を奉る「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」が行われていました。春分の日と秋分の日は太陽が真東から登り、真西に沈んでいくのであの世とこの世が通じやすいと考えられてきたからです。
また、秋分の日を中日とするお彼岸の彼岸とは極楽浄土の事で、この時期にお墓参りをすると迷いの世界である此岸(この世)から極楽浄土に行けると信じられてきました。
戦後、日本を統治したGHQによって秋季皇霊祭は廃止されましたが、先祖を大切にする文化は日本に根付いています。そのため、秋分の日と名前を付けて先祖を想う日になりました。
秋分の日の献立や食べ物は何がおすすめ?
秋分の日に食べるものと言えば、おはぎです。小豆の赤い色には魔除けの意味が込められていて、江戸時代の後期にお供え物として一般的に食べられるようになりました。
萩の季節に食べ、形が似ているのでおはぎと呼びます。
また、秋分の日は小豆の収穫時期です。収穫したばかりは小豆の皮が柔らかいので、皮ごと煮ておはぎになります。
ちなみに、春分の日に食べるのはぼたもちです。
春になると小豆の皮は固くなるので、皮を取り除いてこし餡にしたぼたもちを食べます。牡丹のように大きくて丸いので、ぼたもちと呼びます。
おはぎの他にも、さんまやタケノコ、栗、茄子、きのこなど秋の味覚を材料に献立を作るのがお勧めです。
例えば、さんまの塩焼きやタケノコの煮物、栗ご飯、茄子天ぷらなどを食べて、秋の訪れを感じるのも良いですよね。
または、ご先祖が大好きだった献立にして故人を想いながら食事をすれば、お彼岸っぽく過ごせます。
秋分の日で行われる行事イベントは?
秋分の日は祝日なので、各地でイベントが行われます。
イベントは先祖などに関係なく、さんま祭りや美術品などの展示など様々です。
また、秋分の日だけのイベントではなく、一定期間行っているイベントもあります。
コスモス祭り、お神輿が出る祭り、お月見祭りなど秋祭りに近いようなイベントもあれば、ジャズ祭りやコンサートなど音楽のイベントもあります。
また、飲食店ではバーベキューフェアやチョコレートフェア、インド交流会や韓国交流会など文化的なイベントもありです。
秋分の日は暑い真夏を通り過ぎ、外で過ごしやすくなる季節です。祝日なのもあり、イベントや季節のお祭り、交流会などがたくさん催されます。
お彼岸や秋分の日に関係なく、お出掛けしやすいですよね。お墓参りをした後は、こういったイベントに参加すると秋を満喫できそうです。
秋分の日は海外でもある?日本との違いは?
秋分の日で祝日になるのは、日本独自の文化です。
秋分の日は昼と夜の長さが一緒の日であり、地球規模の話なのですが、それを祝日にするのは日本だけです。
そもそも秋分の日の前身である秋季皇霊祭は日本独自の文化なので、海外にはないのです。
ただ、死者が帰ってくるハロウィンや収穫を祝う感謝祭は海外にもあります。
また、秋分の日という言葉はないけども、入学式や夏期休暇の終了などでこの日に夏から秋に切り替わるとの考え方はあります。
そして、中国では中秋節があり、月餅を食べる文化があります。
中秋節では提灯を飾って家族で食事をする風習がありますが、月を奉るのが目的なので日本のお月見のような感覚です。なので、先祖を奉る秋分の日とは似ているようで少し違います。
そしてお隣の韓国では秋分があり、季節の変わり目としていますが、日本のように祝日ではありません。
つまり、秋分の日は海外にもあるけど、日本のように祝日になって先祖を奉るのは日本独自の文化なのです。
秋分の日まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事の要点やポイントをまとめますと下記のようになります!
- ・秋分の日の起源は戦前にあった歴代天皇や皇族を奉る秋季皇霊祭
- ・秋分の日のイベントは秋祭りや音楽祭など様々で、秋分の日だけでなく一定期間行うイベントもある
- ・秋分の日はおはぎと秋の味覚を味わうのがお勧め
- ・海外にも秋分の日はあるけども、祝日になるのは日本だけ
秋分の日が秋に近づく節目というのは、世界共通です。
ただ、祝日で先祖を想う日というのは日本独自の文化です。
この日はおはぎを食べて、お墓参りをするなど日本の文化を大切にする日にするのも良さそうですよね。そして、祝日を利用してイベントに参加して楽しみましょう。
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