重陽の節句は3月3日の雛祭りや5月5日の端午の節句のように、伝統的な日本の行事の1つです。
とは言え、重陽(ちょうよう)の節句はあまり聞いた事がない人もいるはずです。
そこで、重陽の節句とはどんなものなのか、歴史や重陽の節句に何をするのか具体的に説明していきます。
重陽の節句はいつから制定された?
重陽の節句は中国から日本に伝わった文化です。
9月9日など奇数が重なる日は不吉とされ、厄払いをするのが目的でした。
特に9は最大の数字なので、より一層の厄払いをする日とされています。
しかし、次第に奇数の重なる日は良い日だと考えられるようになり、お祝いする日になりました。
中国では漢の時代に正式な行事とされてきま重陽の節句は、平安時代に日本に伝わりました。
宮中では菊の酒を飲み、菊の鑑賞会が行われます。
江戸時代に重陽の節句は武家にも伝わり、大名が集まって江戸城で菊酒や栗ご飯を味わうようになります。
次第にそれが庶民の間に広がり、重陽の節句を祝うようになりました。
重陽の節句ではなぜ菊を飾る?
重陽の節句で菊を飾るのは、菊が邪気を払って長寿を叶える力があると信じられてきたからです。
中国では、菊がたくさん生えている場所を流れてきた水を飲んだ村人達が長寿になったとの菊水伝説があります。
日本にもその菊の力は伝わり、平安時代は菊の鑑賞会の前日に真綿を菊を被せて夜露を集め、その露で顔や体を拭いて無病息災を願いました。
また、重陽の節句では菊の香りに長寿の力があると考えられていたので、菊酒や菊の花を散らした菊湯、枕に菊を散らした菊枕など菊はあらゆる使い方をされています。
こういった菊の力を信じ、厄払い、無病息災、長寿を願って菊を飾ります。
重陽の節句の献立は?食べ物を紹介!
重陽の節句の主役は菊なので、菊酒は献立に外せません。菊の花びらを散らした杯に冷酒を注いで飲んでみましょう。
また、菊花の和え物、菊花を散らした吸い物、菊もずくなどのメニューを取り入れる献立もあります。
食用菊を取り入れ、菊料理を振る舞うのも良しです。
そして、ご飯は栗ご飯です。重陽の節句の時期は収穫の時期なので、庶民は栗ご飯で収穫のお祝いをしたからです。
また、この日に茄子を食べると風邪などの体調を壊さないとも言われていて、焼きなすや茄子の煮浸しなどの茄子料理も重陽の節句の献立にお勧めですし、デザートに菊の形をした和菓子を食べるのも良いでしょう。
この他にも、鰻のプチ寿司や蟹料理などお祝いっぽいメニューを取り入れている献立もあります。重陽の節句はお祝いなので、菊、栗、茄子を取り入れながら会食料理を作れば伝統的なお祝いになりますね。
重陽の節句にぴったりのプリザーブドフラワーを紹介!
プリザーブドフラワーは、生花の時に色素を抜いて特殊効果をほどこした花の事です。
人工的に色素を入れるので、青いバラやレインボーなど自然界にはない色が再現できます。
また、お世話いらずで長持ちするので、来年や再来年も重陽の節句の時に飾れます。
ただ、重陽の節句のメインである菊をメインにしたプリザーブドフラワーはお供え物や仏花をイメージした商品が多いため、菊にこだわらずに和風デザインのプリザーブドフラワーを選ぶのがお勧めです。
または、仏花と商品のキーワードにあったとしてもそこまで仏花っぽくないプリザーブドフラワーもあるため、気にならないならそれらを飾るのも良しです。
<着物をイメージ>
和風プリザーブドフラワーでお勧めなのがコチラです。
メインはバラですが、バラの花びらに和風柄が混ざり、生花にはできない仕上がりになっています。
バラは紫、黄色、赤、ピンクがあり、黄色だとなんとなく菊に似ているので、重陽の節句にピッタリです。
ケース付きなので、花が埃を被らずお手入れが楽なのもグットですね。
<菊でキャンドル>
菊を飾りたいのなら、お勧めなのがコチラです。
商品にはお供えとありますが、そこまで仏花っぽくないデザインです。
この紫の翡翠は子菊が使われていて、重陽の節句にピッタリな飾りです。
リビングなど洋風の部屋にも合いますし、LEDで灯りを灯せば幻想的です。
<手の平サイズの菊>
こちらも菊を利用したプリザーブドフラワーです。
手の平サイズでコンパクトなので、置場所に困りません。仏花と商品に書いていますが、そこまでお供えっぽくなく、飾っても違和感なしです。
【重陽の節句まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回の記事の要点やポイントをまとめますと下記のようになります!
・重陽の節句は中国から伝わり、平安時代には伝わっていた
・菊は無病息災や長寿の力があると信じられていたので、菊を飾る
・重陽の節句では栗ご飯、茄子、菊酒や菊を使った料理などを食べる
・和風のプリザーブドフラワーか菊の仏花でも仏花っぽくないものを飾るのがお勧め
重陽の節句はお祝い事として昔から大切にされてきた文化です。当日はこれをしなきゃいけない!というものはありませんが、家族や両親などを招いて会食したり、菊を使った献立で無病息災を願うと充実しそうですよね。
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